オーダーキッチン失敗パターン(2)建設会社の意見だけを頼る

つぎは、二つ目の失敗パターンである
【建設会社の意見だけを頼る】について、ご説明します。

 

【建設会社のほとんどは反対します!】

新築にしてもリフォームにしても、どこかの建設会社に作業を依頼することになります。もう契約済みの方もいるでしょうし、ちょうど商談中という方や、まだ全然決まっていないという方もいるでしょう。
失敗パターンの二つ目は、建設会社の意見だけをを頼りにしてはいけません、という内容です。

 

もちろん、工事全体については、建設会社を頼りにしていただきたいのですが、ことキッチンについては、建設会社の意見だけを頼りにすると、理想のキッチンから遠のいてしまいます。悲しいけれど、それが現実なのです。もしかしたら、既に実感されているかもしれませんね。

 

基本的に、建設会社は、お施主様が『輸入キッチンやオーダーキッチンを検討したい』というとあまり良い顔をしません。大体は反対します。そして、何とか諦めさせようとする場合が多いです。私の実感では、ほぼ90%は反対していますね(笑)

 

お施主様とすれば、信頼している建設会社に何かを提案してもらうと相談を持ちかけただけなのですが、曖昧な返事で相談内容をうやむやにしたり、『すごく高いですよ』とか『メンテナンスが大変ですよ』『壊れやすいですよ』など、いろんな理由を挙げて、何とかして諦めさせようとする場合も多いと聞いています。(もちろん事実ではありませんよ。ご安心ください。)

 

やはり、輸入キッチンやオーダーキッチンは、どこか特殊な扱いを受けることがあり、お施主様にしても、何となくリスクを感じることがあるのは事実です。だから、建築会社よりもっともらしい事を言われると、ついつい鵜呑みにしてしまい、必要以上に怖がってします。まずは、この恐れに打ち勝たなければ、『そうなんですか~。じゃあ、諦めようかな』で試合終了です。

 

もちろん、全ての建設会社がそうではありませんし、輸入キッチンやオーダーキッチンに積極的に対応してくれる会社もありますが、私の感覚としては、あまり多くありません。

 

【建設会社が積極的になれない理由とは?】

実は、建設会社がオーダーキッチンや輸入キッチンに積極的になれないのには、二つの理由があります。私は建設会社の立場にもいましたので、なぜこのような対応になるのか、よく理解できますし、仕方がないのかな~と思ってしまいます。

 

一つ目の理由は、ほとんどの建設会社は、オーダーキッチンや輸入キッチンの知識や経験が少ないので、お客様の要望にお応えするのが、とても難しいと感じてしまうのです。

 

家作りのプロフェッショナルは、そのまま、キッチンのプロフェッショナルとは限りません。

建設会社にとって見れば、キッチンは家全体のパーツの一部でしかありません。キッチンそれ自体、こだわり出すと、かなり奥が深いのですが、普段、国産のシステムキッチンをメインに取り扱っている建設会社では、輸入キッチンの知識も経験もほとんど無いと言う場合は珍しいことではありません。場合によっては、お客様の方が知識があり、その熱意についていくのが大変だという状況もよく聞きます。

 

本来であれば、建設会社は、そのようなお客様の要望に対応できるようになるべきですが、そもそも、オーダーキッチンや輸入キッチンを採用するケースは多くありませんので、そのために知識や経験が豊富な人材を雇うなど、体制を整えるのは、経済状況の厳しい現状ではなかなか難しいです。

 

誤解しないで欲しいのは、建築会社側も本当は何とかしたいと考えているのですが、知識や経験が少ないため、どうしてもリスクを感じてしまい、なかなか積極的になれないといだけで、決して、いい加減に考えているわけではないのです。

 

二つ目の理由としては、家全体を扱う建設会社からすれば、キッチンは全体の一部分でしかなく、できるだけ手間や時間、お金を掛けたくないという気持ちが働いてしまうからです。

 

例えば、家全体の限られた予算の中で、一般的に割高だと考えられている輸入キッチンに予算が取られてしまうのではないか?儲けが減ってしまうのではないか?工程が遅れてしまうのではないか?施工にトラブルが発生してしまうのではないか?アフターメンテナンスを押し付けられてしまうのではないか?など、余計な心配や段取りが増えてしまう事は、正直避けたいと考えてしまいます。

 

特に、キッチンは設置工事以外にも給排水や電気工事など多くの作業に影響しますので、初めての場合、うまく連携出来るか、余計なコストが掛かってしまうのでは?とても心配になります。

 

国産のシステムキッチンであれば、お施主様にメーカーカタログを渡して、近くのショールームにご案内すれば、後は、ショールームの専門スタッフが仕様の説明からプランニング、図面作成、見積作成まで自動でしてくれますし、決まったレイアウトや作業連携、段取りで工程が進むので、とても安心で楽なのです。(予算についても、ある程度読めますので、儲けも確保しやすい。)

 

この2つの理由により、建設会社としては、なかなか前向きになれないのです。何とか止めさせよう、諦めさせようとする事もあるのです。いかがでしょうか?建設会社だけの意見に頼り切ることの危険性や同時に、前向きに対応してくれない建設会社側の気持ちもご理解いただけると思います。

 

【では、どうすればよいのか?】

ですので、理想のキッチンを実現するためには、知識や経験が少ない建設会社だけを頼りにするのではなく、お施主様自身もいろいろと情報収集や検討する必要があるということです。

 

何の下準備も無く、要望を伝えると、『予算が~』『故障が~』『納期が~』『メンテナンスが~』と思いつくデメリットを並べて、反論してくるかもしれません。

 

あらかじめ、自分の理想とするキッチンについて、どれくらいの予算が必要なのか?納期は?アフターメンテナンスなどについても、事前に調べ、疑問点をつぶしておけば、建築会社や配偶者様に、どんな切り口で反対されても、きちんと説得・説明できます。

 

建設会社にしても、配偶者にしても、予算内に納まっており、レイアウト上でも問題ない、工程にも作業的にも問題がないことが分かれば、それ以上の反論もできないでしょうから、より話が進みやすくなります。(何が何でも反対したいわけではないので)

 

輸入キッチンやオーダーキッチンへのこだわりが強い方は、積極的に情報収集や検討を進められますが、ちょっと検討してみようかなくらいの、少し軽い気持ちのお施主様は、建設会社の反対意見で諦めてしまう方が多いように感じます。

 

そこは私としては非常にもったいないなぁと感じてしまいます。

 

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