【67】ペニンシュラキッチン ヨーロピアンクラシック扉(黒&白)
元々、セラミックトップに関心があり、リクシルのリシェルSIを検討されていたお施主様ですが、セラミックトップの質感とバリエーションの少なさが理由で、ユーロキッチンズにお声掛けいただきました。
レイアウトはベーシックなペニンシュラキッチンと背面カップボードの組み合わせ、使用する機器もパナソニックの食洗機やリクシルの水栓など標準的なものをご要望でした。
最大のこだわりポイントは気に入ったセラミックトップをペニンシュラキッチンの天板だけではなく、サイドパネルにも使いたい、さらにカップボードの壁面にも使用する事でした。最終的には、扉の色をベースキャビネットと吊戸棚を使い分けるなど、いろいろと考えていただき、とても素敵なキッチンとなりました。
ペニンシュラキッチンは長さ約260cmでオープンな部分の奥行きは約89cmです。(コンロ側は奥行き65cmです)ダイニング側には奥行きの薄い収納がレイアウトされています。
近くにダイニングテーブルが置かれるため、収納の扉が干渉しないように少し細めの扉に変更しました。
背面のカップボードです。長さは180cmでちょうど90cm幅のキャビネットが2列に並んでいます。セラミックトップの天板と壁面が中段になり、同じく幅90cmの吊戸棚が組み合わされています。
吊戸棚の色はベースキャビネットと同じ黒系にするか、悩まれていましたが、リビング・ダイニング側から見たイメージで吊戸棚だけを白にしました。黒でも高級感が出て、格好良いと思いますが、主張が強すぎる可能性も高いので、私的には白で良かったのではないかと思います。
キッチン側にはシンク下の引き出しや食洗機、IHコンロが並んでいます。なお、コンロ前の袖壁はレンジフードがゆったり納まるように100cmです。
通路幅もゆったりと取られています。
扉材はフレンチモダンデザインにKN-25の3分つやで塗装しました。真っ黒ではなく、少しグレーが入った黒ですね。真鍮のクラシックハンドルと良く合っています。
吊戸棚の白はKN-93の3分つやで塗装されています。
ダイニング側はフラットデザインになっています。(色は同じKN-25です)
セラミックトップはデクトンのオーラをお選びいただきました。天板と同じ厚み4cmのサイドパネルを模様合わせで製作しております。
ユーロキッチンズでは、天板とサイドパネルの接合部は留め加工ではなく、イモ付けで接合することが多く、どうしても継ぎ目ができてしまいますが、きれいに納まっていると思います。
柄を合わせるために、デクトンの原板を割りつけた結果、コンロ側でも分割させてもらっています。(どちらにしても2階なので、分割しないと搬入できないのですが)
カップボードの天板と壁面です。こちらも流れ模様なつながるように製作しました。コンセントがまだなのですが(汗)、事前に工務店さんにコンセント用の開口の位置と寸法を確認して、工場で開口しています。
シンクはカラーステンレスシンクのCOMO-C8(ホワイト)、水栓はリクシルのナビッシュ(JF-NA411S-JW)です。
IHコンロはパナソニックのKZ-XP36W、レンジフードは富士工業のADR-3A-9017(シルバー)です。
食洗機はパナソニックの幅45cmの深型(NP-45MD8W)です。ほかの場所と同じ扉材を取り付けていますので、閉じている時もおしゃれです。
コンロキャビネットは幅75cmの1段引き出しです。1段引き出しなので、背の高いものを収納したり、フライパンを立てて収納する事も出来ます。壁側には小さな調味料入れが付いています。
引き出し用の包丁差しです。最近は引き出しの裏に取り付けるタイプを採用できるようになりました。