【58】ペニンシュラキッチン 無垢スクエア框扉(茶)
今回は、前橋市の新築住宅に設置したヨーロピアンクラシックデザインのオーダーキッチンを紹介します。
レイアウトは、オープンキッチン(ペニンシュラ型)と背面収納を組み合わせたⅡ形レイアウトです。家事もしやすく収納力も高いので、とても人気のあるキッチンレイアウトです。
ともすれば、ありふれたデザインになりがちなⅡ形キッチンですが、扉材の色や天板の模様、キャビネットの構成によって、とても高級感がある雰囲気に仕上がりました。
オープンキッチン部分は長さ2750mm、奥行が1000mmもありますので、シンクやコンロを設置しても、作業スペースもゆったり取れています。
背面収納部分は長さは2900mmもあり、たっぷり収納スペースがあります。その内1800mmはトールキャビネットになっており、ミーレの電気オーブンがビルトインされていたり、お手持ちの電子レンジを収納するスペースが設けられております。
キッチンと背面収納の間の通路幅は90cmにしました。ご夫婦で料理されることもあるということですが、十分なスペースが取れています。
扉は無垢アルダーの框付き扉に、濃い目の茶(ほとんど黒に近い)を塗装しました。ツヤはあえて抑えてマットな仕上がりに。
遠くから見ると塗りつぶしたような感じですが、近くで見るとうっすら木目が見えて、高級家具のような質感です。ハンドルはステンレス製のシルバーバーハンドルです。
通路側のサイドパネルには家具調コンセントが取り付けられています。カウンター上で電気製品を使うときに重宝しますね。
一見、天然御影石に見えるキッチンカウンターはクォーツストーンの天板です。カルチャードクォーツのウィスターリアという石種になります。最近では天然大理石調のマーブル柄など種類も増えてきていますね。
水栓はデルタのタッチ水栓、アディソン(9192T-DST)のクロム、ステンレスシンクはトヨウラのクッキングシンク(N760ZWDL)を組み合わせました。
トヨウラのクッキングシンクは、シンク側面の1本リブにが設けられており、画像のようにオプションをのせることでシンクを立体的に活用できる優れものです。仕上げもブラスト仕上げという通常よりも少しマットな感じになります。また、フィット排水(シンクにフィットしたデザインのフランジレス排水口)になっているため、お掃除がしやすく清潔に保てます。
食器洗浄機はミーレのG6300SCi(ステンレス)です。
食器洗浄機にも、他のキッチンと同じように扉パネルが取り付けられており、一体感が出ます。
レンジフードはアリエッタのバルケッタ(サイドフード)です。最近はアリエッタのホワイト色を使うことが増えてきましたが、今回はステンレスを採用しました。
ガスコンロは、ノーリツのS-Blink revor(レボア)のステンレスフェイスを選びました。コンロの下には深形の鍋やフライパンをたくさん収納できる引き出しキャビネットになっています。
脇には、幅15cmのボトルラック・調味料入れをレイアウトしています。
背面収納にはミーレの電気オーブンH6260Bがビルトインされています。
ミーレの電気オーブンの脇には、お手持ちの電子レンジを格納できるようにスウィングアップ扉付きのキャビネットをレイアウトしました。電子レンジを使うときだけ、扉を上げておけるので、普段は電子レンジを隠すことができます。
背面収納の壁側は、ちょうどガスコンロの裏側になるので、たくさんの調味料や食材を収納できるように、高さ150cmの開き扉の中に4段のインナー引き出しを組み込みました。4段引き出しにするよりも、一覧性が高いので、中に入っている調味料や食材をすぐに見つけることができます。
背面収納の一部はトールキャビネットではなく、カウンターにしました。その一部にはゴミ箱ワゴンを組み込みました。幅60cmのごみ箱ワゴンには2つのゴミ箱が搭載されており、必要に応じて、動かすことができます。
ゴミ箱ワゴンにも、キッチンと同じ扉パネルが取り付けられておりますので、普段、ゴミ箱を使わないようなときは、このように目立たない状態にしておけます。
床や壁に貼られた大判のタイルとグレーの石目柄のクォーツ天板、扉の色合いがとてもよく合っていて、おしゃれなキッチン空間になりました。
ダイニング側の開き戸キャビネットはプッシュラッチを採用し、バーハンドルを取り付けないことで、より高級家具のような雰囲気を醸し出す事が出来ました。